水理計算の基礎知識-21章
水理計算のまとめ
水理計算のまとめ
直結直圧式の水理計算の目的は、以下の3点を確認するためです。
(1)計画使用水量に対して量水器の口径は適正かどうか。(→A、B)
(2)給水装置の所要水頭が、その給水装置を分岐した配水管の水頭より小さいかどうか。
つまり計算上、水が出るかどうか。(→C)
(3)給水装置の流速が2.0m/秒を超えていないかどうか。(→C)
そしてこれらが明らかになるように水理計算書を作成します。
A
計画使用水量の算出は、給水装置の規模や用途に応じて適切な方法を用います。
計画使用水量の算出方法には以下のものがあります(図5-1)。
(図5-1)
B
計画使用水量に対して適切な量水器口径を選定します。
量水器使用適正範囲は水道局により異なるので、要綱等で確認します。
C
計算上、水が出るかどうかの確認は水頭計算により行います。
水頭計算の手順をまとめたものが(図19-3)です。
このとき、流速が2.0m/秒を超えないように管径を設定します。
(図19-3)